成田空港の各種サービス

成田空港から宅配便を発送するならどのサービスがお得?【サイズ・重量別で一番安い事業者を解説】

成田空港から宅配便を発送するならどのサービスがお得?【サイズ・重量別で一番安い事業者を解説】
編集長ハナ
編集長ハナ
Webメディア『Naritime』の編集長ハナです。

成田空港から荷物を発送したい!でも、どのサービスが一番お得なの?

成田空港には荷物を発送する事業者が3社あるのですが、それぞれ得意とするサイズ・重量が異なります。

どこが一番お得なのか、なかなか分かり難くなっているんですよね…。そこで!

成田空港から宅配便を発送するにはどのサービスがお得なのか?サイズ・重量別の最安値事業者を解説します!

成田空港の荷物配送サービス3社の料金体系

第1ターミナル北ウイング端の宅配便カウンター第1ターミナル北ウイング端の宅配便カウンター
看板 QLライナー JAL ABC ヤマト運輸
提携事業者 佐川急便 日本通運 GPA

(配送事業者の提携関係)

写真は、成田空港第1ターミナル北ウイング端の宅配便カウンターの様子です。

成田空港内で、個人旅行者向けの宅配サービス事業者は合計3社あるのですが、どちらに並んだら良いのか分からなくなってしまう人もいると思います。

最初に配送事業者の提携関係を整理すると、次のようにまとめることができます。

  • ヤマト運輸は、ヤマト運輸の看板を掲げていますが料金体系はGPA(グリーンポートエージェンシー)のものが適用されます。
  • JAL ABC は、JAL ABC の看板を掲げていて、JAL ABC の料金体系を適用、輸送インフラは日本通運と提携。
  • QLライナーは、QLライナーの看板を掲げていて、QLライナーの料金体系を適用、輸送インフラは佐川急便と提携。

次に、各社の料金体系を解説します。

ヤマト運輸(GPA)の料金表

成田空港発:ヤマト運輸「宅配便」の料金表成田空港発:ヤマト運輸(GPA)の料金表

ヤマト運輸の看板を掲げたカウンターでは、こちらの料金表が掲示されていますが、この料金表は、GPA(グリーンポートエージェンシー)が定めているものです。

GPA(グリーンポートエージェンシー)は、成田国際空港株式会社の子会社で、成田空港内のさまざまな旅客サービス事業を展開しています。

GPAの看板をつけてくれれば、本来別料金のサービスということが一目で把握できるのですけれども、ヤマト運輸のブランド力を借りて事業展開しているために、分かり難くなってしまっているんですよね…。

下のリンクを参照して頂ければ分かりますが、

ヤマト運輸の宅配便料金よりも、約25~35%ほど割高な料金設定

となっています。この点は認識しておくと良いと思います。

JAL ABC の料金表

成田空港発:「JAL ABC」の料金表成田空港発:「JAL ABC」の料金表

JAL ABC のカウンターでは、こちらの料金表が掲示。また、日本通運と提携していることも示されています。

JAL ABC は、JAL系列の旅客関連サービスを展開している事業者で「ABC空港宅配サービス」という荷物の輸送サービスを提供しています。

スーツケースが中心となりますが、ダンボール、ゴルフバッグ・スキーセットなどの配送も可能です。

QLライナーの料金表

成田空港発:「QLライナー」の料金表成田空港発:「QLライナー」の料金表

QLライナーは、株式会社ケイティーシー・ロジが提供している旅行手荷物の輸送サービスです。佐川急便と提携していることが示されています。

QLライナーもスーツケースを中心とした輸送サービスです。ホームページに記載されている荷物サイズはシンプルな説明となっているのですが、成田空港の店舗で実際に掲げられている料金表を見ると、より大きく重い荷物にも料金設定があることが分かります。

【サイズ・重量別】成田空港内から荷物を一番安く送る方法

3辺の和が60cmまで~80cmまで ヤマト運輸(GPA)
3辺の和が100cmまで QLライナー
3辺の和が120cmまで JAL ABC
3辺の和が140cmまで JAL ABC
3辺の和が160cmまで QLライナー
3辺の和が180cmまで~240cmまで JAL ABC
3辺の和が260cmまで QLライナー

(最安値マトリックス:Naritime編集部作成)

成田空港内の個人向け配送事業者3社の料金体系を見てきましたが、3社が競合しているということは、それぞれ得意とするサイズ・重量があるわけですよね。

荷物のサイズ・重量別に、どのサービスを利用するのが最もお得になるのか?

7パターンに分かれますので、それぞれまとめてみました

【3辺の和が60cmまで~80cmまで】ヤマト運輸(GPA)が最安値

3辺の和が60cmまで~80cmまでで、規定の重量に収まっている場合は、ヤマト運輸(GPA)のカウンターに持ち込むのが最安値となります。

明らかに小さな荷物はヤマト運輸(GPA)を利用すると良いです!

ただし、GPA(グリーンポートエージェンシー)の料金体系が適用されるため、ヤマト運輸の宅配便料金と比較すると約25~35%ほど割高になります。

【3辺の和が100cmまで】QLライナーが僅差で最安値

3辺の和が100cmまでのサイズになると、JAL ABC、QLライナーの料金表にも設定が出てきます。重量制限は10kgで各社とも同じです。

10円刻みの僅かな差ですが、QLライナーが最安値であることが分かります。

100サイズでは、僅かに「QLライナー」が最安値となります!

【3辺の和が120cmまで】JAL ABC が最もお得

3辺の和が100cmを超えて120cmまでに収まっている場合、各社の料金がほぼ拮抗しています。

ただし、重量制限については違いが見られます。

  • ヤマト運輸(GPA):15kgまで
  • JAL ABC:20kgまで
  • QLライナー:15kgまで

120サイズは、重量制限を考慮すると「JAL ABC」が最もお得です!

【3辺の和が140cmまで】JAL ABC が最もお得

3辺の和が140cmまでのサイズは、各社の料金がほぼ拮抗しています。おそらく、140サイズと160サイズが最激戦区なのだろうと思います。

※厳密に言うと、地域によってはQLライナーの方が10円安いケースも見られます。

ただし、重量制限については違いが見られます。

  • ヤマト運輸(GPA):20kgまで
  • JAL ABC:25kgまで
  • QLライナー:20kgまで

140サイズは、重量制限を考慮すると「JAL ABC」が最もお得です!

【3辺の和が160cmまで】QLライナーが僅差で最安値

3辺の和が160cm以上でまでのサイズも、各社の料金がほぼ拮抗しています。140サイズと並んで最激戦区であることが伺えます。

160サイズの重量制限は次の通りで、JAL ABC とQLライナーに差が無くなります。

  • ヤマト運輸(GPA):25kgまで
  • JAL ABC:30kgまで
  • QLライナー:30kgまで

160サイズでは、僅かに「QLライナー」が最安値となります!

【3辺の和が180cmまで~240cmまで】JAL ABC が最安値

3辺の和が180cmまでのサイズから、同じく240cmまでのサイズは、JAL ABC が最安値となります。

180サイズ~240サイズは「JAL ABC」が最安値となります!

【3辺の和が260cmまで】QLライナーのみ料金表に設定あり

3辺の和が260cmまでのサイズについては、QLライナーしか料金表に記載がなく、他に選択肢が無い状態です。

260サイズは「QLライナー」しか選択肢がありません!

【参考】各ターミナルの宅配便カウンター

参考までに、成田空港内の各ターミナルの宅配便カウンターの場所をご紹介しておきます。

成田空港の基本的な構造として、荷物の発送場所は、各ターミナルで到着したフロアの端にあると考えて良いです。

到着出口の正面位置には、鉄道・バスなど公共交通機関のチケット売り場があり、そこからちょっと離れた端に荷物を発送する営業拠点が入っているかたちですね。

※各ターミナルのフロアマップの★印の位置が宅配便カウンターの場所です。

第1ターミナル:宅配便カウンターの設置場所

第2ターミナル:宅配便カウンターの設置場所

第3ターミナル:宅配便カウンターの設置場所

成田空港から宅配便を発送するならどのサービスがお得?【サイズ・重量別で一番安い事業者を解説】まとめ

成田空港から宅配便を発送するにはどのサービスがお得なのか?サイズ・重量別の最安値事業者を解説しました。

今回紹介したこと
  • 成田空港には荷物を発送する事業者が3社あるのですが、それぞれ得意とするサイズ・重量が異なります。
  • 3辺の和が100cmまで、明らかに小さな荷物はヤマト運輸(GPA)が最安値です。
  • ただし、ヤマト運輸で提示されている料金は、ヤマト運輸の宅配便料金ではなくGPA料金となり若干割高です。
  • 3辺の和が140cmまでで重量30kg以下、一般的なサイズのスーツケースならQLライナーが最安値です。
  • 重量が30kgを超える場合は、受け付けているのは JAL ABC のみとなります。