令和2年4月4日から、成田空港の一部LCC便について到着ターミナルを変更することになりました。
対象となるのは、LCC航空会社の3便。
新型コロナウイルス対策の一環として、検疫強化の目的での対応です。
成田空港の一部LCC便が、到着ターミナル変更となったことをお伝えします。
一部LCC到着便を第2ターミナルに統合して検疫強化
令和2年4月4日以降、成田空港の一部LCC便について到着ターミナルが変更されています。
成田空港は本来、第3ターミナルがLCC便の専用ターミナルとなっていて、LCC全便が第3ターミナル到着という運用です。
今回の措置は、部分的にLCC便の到着ターミナルを第2ターミナルに変更するということですね。
現時点では変更となるのは3便のみ
- チェジュ航空 7C1102便(仁川発・成田行き)
- 春秋航空 9C6217便(上海浦東発・成田行き)
- SPRING JAPAN IJ214便(ハルビン発・成田行き)
現時点では、到着ターミナルが第2ターミナルに変更となるのはこの3便のみです。
報道を聞くと、チェジュ航空や春秋航空の全体が一時的にターミナル変更したかのように勘違いしてしまうかも知れませんが、そういうことではありません!
(私自身は、ニュースを聞いた当初、そう思い込んでしまいました…。汗)
現状では、あくまでも特定の3便に限っての到着ターミナル変更措置となります。
到着ターミナル変更の目的は検疫強化
成田空港では、今回の変更は『空港における検疫強化を目的として政府からの要請により実施した措置』であることを発表しています。
現在、日本政府が実施している新型コロナウイルスに関する水際対策は次の通りです。
過去14日以内に対象の国・地域に滞在歴のない人
- 空港の検疫所において各種確認の後、自宅等で14日間の待機
過去14日以内に対象の国・地域に滞在していた人
- 検疫法に基づく検疫官への申告義務が課される
- 空港の検疫所において全員にPCR検査を実施
- 検査結果が陽性の場合、医療機関に隔離(入院)
- 検査結果が陰性の場合、自宅等で14日間の待機
対象となる国・地域は全世界のほとんどの国に及んでいて(下記リンク参照)、成田空港の検疫所にかかる負担も非常に大きくなっているはずです。
到着場所を第2ターミナルにすることで、検疫業務を効率化して、検疫官の負担を軽減することを期待した措置かと思われます。
気になる成田空港の現状は?
Naritime編集部では、定期的に成田空港を訪問しているのですけれど…。
成田空港の現状ってどうなっているの?
そこが気になっている人のために、肌感覚的な状況をレポートしておこうと思います。
多くの欠航が発生しているのは間違いナシ
成田空港を離発着する航空便に、多くの欠航が発生しているのは間違いありません。
時間帯によっては、フライトボードが欠航の文字で埋め尽くされることも珍しくは無いほどですから…。
それでも、航空機の離発着が完全停止しているわけではありません。
成田発着のLCC国内便については、3月の搭乗率は7割程度という報道もあるぐらいなので、減便などの影響はあるとは言っても、航空旅客が途絶しているとか、そういう状況ではありません。
それでも空港内には意外に人の気配がある感じ
成田空港の利用者についても、通常時と比べると明らかに減っているとは言え、意外に人出があるように感じるのですよね…。
誤解の無いように言うと、利用客が減少していることは間違いないのです。
それでも一定の利用客は存在していて、表現が難しいところですが、人の波が途絶している印象は無いんですよね。
とくに第2ターミナル、第3ターミナルは利用客が普通にいるタイミングも多いです。
成田空港の通常時を知らない人が見れば、「それなりに人がいるね」と感じてしまいそうなぐらいの状況ではあります。
最低限の活気が保たれているのは嬉しい気もする反面、感染症対策という意味では、これだけ人の移動があるなら収束までにはかなり長い期間が必要となるのではないかと。相反する微妙な気持ちになります…。
【令和2年4月4日実施】成田空港の一部LCC便が到着ターミナルを変更【まとめ】
令和2年4月4日より、成田空港の一部LCC便が到着ターミナルを第2ターミナルに変更していることをお伝えしました。
- 令和2年4月4日から、成田空港の一部LCC便について到着ターミナルが変更されています。
- 現状では、LCC航空会社の特定の3便に限って到着ターミナルを変更する措置となります。
- 新型コロナウイルス対策の一環として、検疫機能の強化・効率化を図る目的での対応です。
- 成田空港を離発着する航空便には、多くの欠航が発生しているのは間違いないのですが…。
- 成田空港の利用者については、通常時と比べると明らかに減っているとは言え、意外に人出があるように感じられる状況です。