新型コロナウイルス感染症の影響が拡大するなか、行動を制限せざるを得ない状況となってきていますね。
Naritime編集部でも、予定していたフライトを中止せざるを得ない状況になってきまして…。
ANAの特典航空券で手配していたのですが、変更に関してのさまざまな手続きを実際に体験しました。
今回は、ANA特典航空券の振替・変更・払い戻し方法について解説します!
ANA特典航空券の特別対応について
令和2年3月19日、ANAは新型コロナウイルスの感染拡大に対応してマイルの有効期限を延長することを発表。
マイルを利用した特典航空券の取り扱いについても、発券日・搭乗日が指定範囲に含まれる場合、国内線・国際航空券の手数料無しでの変更・払い戻しとなります。
こちらの特別対応の実施に伴い、ANA特典航空券について、Webサイトでの操作方法などが若干変更されていますので、それを説明するのが当記事の目的となります。
ANAの特別対応そのものについては、詳しくは次の記事を参照してください。
ANA特典航空券の変更画面へのアクセス方法
当記事では、既に取得済みのANA特典航空券に対して、何らかの変更を行うケースについて説明しますね。
ANA特典航空券の変更画面へのアクセス方法は意外に分かり難いと思いますので、まずは、そちらを中心に解説します。
基本的にWebサイトから手続きする方法がおすすめ
- Webサイトから手続きする方法
- 電話で手続きする方法
先に手続きする手段について説明すると、上記の2つに大別することができます。
電話での手続きについては、携帯電話からはフリーダイヤルが利用できず、対応時間も限られるなどの問題もあります。
また、電話が非常に繋がりにくいという問題もあり…。
日程等を比較検討しながら手続きを進めることができるので、基本的にはWebサイトから手続きを行う方法がおすすめです。
※ここからは、Webサイトから手続きを行う方法を中心に解説していきます。
ANA公式サイトの「マイメニュー」が入口
基本的にはWebサイトから手続きを行う方法がおすすめなのですが、ANA公式サイトのどこから手続きを行ったら良いのか分からない場合もあるかと思います。
まずはANA公式サイトにログインして、「マイメニュー」をクリックします!
ウインドウが開きますので、左側のタブで「予約確認」を選択して、特典航空券の「予約の確認・変更」に進みます。
ANA国内線の特典航空券「予約の確認・変更」にアクセスしている事例が次の画像です。
ANA特典航空券の振替・変更・払い戻し方法
マイメニューから、ANA特典航空券の「予約の確認・変更」に進むと、このような予約詳細画面が現れます。手続き可能な操作は次の3つです。
- 【振り替え】30日以内の日程への変更
- 【払い戻し】キャンセル処理
- 【予約変更】30日より先の日程への変更
変更操作を加える箇所に、①~④まで番号を振りました。順に解説しますね。
【ボタン①】30日以内への変更は『振替手続き』
搭乗日から30日以内の日程に変更する場合、【ボタン①】『振替手続きへ』、ここから処理画面に進みます。
今回の例では、4月1日に羽田~広島行きのケースとなり、搭乗日から30日後の、5月1日までの日程変更であれば、ここから対応できるということになります。
ANAにお伺いしたところ、「振替」と「変更」を、次のように区分して用いているとのことでした。
- 搭乗日から30日以内の日程に変更する場合を『振替』
- 搭乗日から30日より先、申込日から1年以内の日程に変更する場合を『変更』
【ボタン②】払い戻しをする
旅程そのものをキャンセルし、全てを払い戻しする場合は【ボタン②】『上記すべてを払い戻し』、ここから処理画面に進みます。
今回の例では、羽田~広島間の往復特典航空券として予約していますので、本来であれば3000マイルの払い戻し手数料が必要となります。
ただし、3月19日からは新型コロナウイルス感染症についての特別対応が実施されています。4月1日は対象期間に含まれるため、手数料無料で払い戻し対応が可能です。
払い戻されたマイルについては、元々の有効期限によって対応が分かれます。
- 2月末に有効期限切れを迎えるマイル:失効
- 3月末に有効期限切れを迎えるマイル:2021年3月31日(水)まで有効期限延長
※3月19日から実施されている新型コロナウイルス感染症についての特別対応によって救済されるマイルは、あくまでも、2020年3月31日失効分からということになります。
【ボタン③】30日以上先への変更は『予約変更』
搭乗日から30日より先の日程に変更する場合、本来は、【ボタン③】『予約変更/一部解約』、ここから処理画面に進みます。
ただし、3月19日から実施されている新型コロナウイルス感染症についての特別対応に伴い、現時点ではグレーアウトしていてWebサイトからは操作不能となっているのです。
現時点で、搭乗日より30日より先かつ、申込日より1年以内の日程に変更する場合は、電話での申し込みが必要となります。
備考的に、2点補足しておきます。
ANA特典航空券は、申込日から1年先までの範囲で日程変更が可能です。起算日は申込日であって、搭乗日(今回の例では4月1日)から1年先では無いことには注意して下さい。
また、シーズン区分が変わる場合には、差額分のマイル負担が発生します。例えば、今回の例ではローシーズン(往復12000マイル)でしたが、レギュラーシーズン(往復15000マイル)への変更する場合には、差額の3000マイルの負担が発生することになります。
【リンク④】『予約変更』は現状電話受付となる
搭乗日より30日より先かつ、申込日より1年以内の日程に変更する場合は、【リンク④】お問い合わせ、ここから電話番号等の条件を確認してください。
実際に電話をかけてみましたが、現在、非常に回線が繋がりにくい状態でした。
夜間では10分以上待っても繋がらず、平日の日中にかけ直すと5分程度待って繋がるという状態でした。携帯電話からはフリーダイヤルが使えないので、待ち時間がかなり辛い感じではありますね…。
ANAでも4月以降でも対応可能な不要不急の問い合わせについては、4月以降の問い合わせとしてほしい旨、アナウンスしています。
電話連絡先については、次のリンクを参照してください。
【参考事例】Naritime編集部の対応実例
Naritime編集部では、4月2日に予定していた広島での取材先との調整がつかず、変更を考えることになったのですが…。
※訪問時間の都合上、成田発ではなくて羽田発の便で調整していました。
取材先の予定が、現時点では5月以降も確定できないことから、【ボタン②】『上記すべてを払い戻し』、止むを得ずこちらの処理としました。
本来必要となる3000マイルの払い戻し手数料は、特別対応にて無料。
ただし、ANA特典航空券を予約した際に、2月末以前に有効期限が来るマイルがありましたので、その分は払い戻されることなく失効扱いとなりました…。涙
新型コロナウイルス感染症の影響が1か月で収まることは考えにくいため、払い戻しを選択するケースが多くなるようには思います。
- プラス要素:本来必要となる3000マイルの払い戻し手数料は特別対応にて無料
- マイナス要素:申込時に、2月末以前に有効期限が来るマイルについては救済措置は無い
振替・変更・払い戻し、いずれの方法を取るのか決める際には、この2つの要素を考慮されると良いように思います。
【新型コロナウイルス特別対応で若干変更あり】ANA特典航空券の振替・変更・払い戻し方法を解説【まとめ】
ANA特典航空券の振替・変更・払い戻し方法について、新型コロナウイルス特別対応で若干変更が生じていることを含めて、解説しました。
- 既に取得済みのANA特典航空券に対して、何らかの変更を行う場合は、基本的にWebサイトから手続きを行う方法がおすすめです。
- 旅程そのものをキャンセルし全てを払い戻しする場合、新型コロナウイルス感染症についての特別対応の対象期間であれば、払い戻し手数料は無料です。
- 搭乗日から30日以内の日程に変更する場合、【振替】処理となります。
- 搭乗日より30日より先かつ、申込日より1年以内の日程に変更する場合は、【変更】処理となります。
- 【変更】処理を行う場合のみ、現時点では、Webサイトからの申込はできず、電話での申し込みとなります。