令和2年4月10日、成田国際空港株式会社は、4月12日よりB滑走路を一時閉鎖することを発表。
新型コロナウイルス感染症の影響拡大により、成田空港を離発着する旅客機が大幅に減少していることを受けての対応策です。
空港内の店舗についても、営業時間の短縮だけでなく、臨時休業とする店舗が増えてきています…。
成田空港のB滑走路が4月12日から一時閉鎖になることをお伝えします。
需要減少を反映してA滑走路1本に集約
令和2年4月10日、成田国際空港株式会社は、4月12日よりB滑走路を一時閉鎖することを発表しました。
新型コロナウイルス感染症の影響拡大により、成田空港を離発着する旅客機が大幅に減少していることを受けての対応策となります。
ここまで旅客便が減少してくると、わざわざ2本の滑走路を使い分ける意味も無いということですね…。
B滑走路は全長2500mのサブ滑走路
成田空港は、メイン滑走路であるA滑走路(図中の青枠部分)と、サブ滑走路のB滑走路(図中の赤枠部分)が並行するレイアウトとなっています。
今回、一時的に閉鎖となるのは赤枠部分のB滑走路です。
両滑走路をつなぐ斜めの誘導路が、本来は横風用のC滑走路として計画されていたのですが、空港反対運動により実現できないまま計画放棄となっています。
図中の緑丸部分に、新しく3500mのC滑走路(新C滑走路)を建設する計画に変更され、地元自治体などとの協議を経て、2019年末に基本計画に反映されました。
ここまでの計画が固まったのも、実はつい最近のことなのですね。
実用上の問題はほとんど無いと考えられますが…
成田空港は、並行レイアウト故、風向きのについてはどちらの滑走路を利用してもほぼ同じ影響を受けることになります。
今回の措置は、より大きなA滑走路に集約しようという方向ですから、大は小を兼ねるという意味で、実用上の問題はほとんど無いと考えられます。
国際便がほとんど無い現状では、成田空港を離発着する旅客機のかなり大きな部分を、LCCの国内便が占めているかたちです。このまま多くの国に海外渡航が出来ない状況が長引けば、第1ターミナルをLCC航空会社に開放するような動きも出てくるかも知れないですね。
空港内店舗・施設の臨時休業が拡大
需要減少を受けて、成田空港内の店舗・施設の臨時休業も拡大しています。
店舗利用についてはかなり不便も感じる状況になっていますので、成田空港を利用する際には、空港内店舗の営業状況は一度確認してから行くことをおすすめします。
空港内店舗・施設の営業状況について
当初は営業時間を短縮する方向で調整する店舗が多い状況でしたが、最近では臨時休業とする店舗が明らかに増えてきています。
詳細は下記リンクから確認してみてください。
4月10日時点で、過半数の店舗が臨時休業となっていることが分かるかと思います。
24時間営業しているのは4店舗のみ
飲食店
- 第2ターミナル:2階 吉野家(4/1~4/24)
コンビニ
- 第1ターミナル:地下1階 ローソン
- 第2ターミナル:地下1階 セブンイレブン
- 第3ターミナル:2階 ローソン
4月10日時点で、24時間営業しているのは上記4店舗のみです。(全て出国手続き前エリア)
飲食店では、第2ターミナルの吉野家だけが24時間営業を継続。現時点では、4月24日までの対応とされています。
コンビニについては、各ターミナルとも1店舗は24時間営業する店舗が確保されています。
吉野家の状況については、詳しくは次のリンクを参照してください。
成田空港のB滑走路が4月12日から一時閉鎖に【まとめ】
成田空港のB滑走路が4月12日から一時閉鎖となることをお伝えしました。
- 令和2年4月10日、成田国際空港株式会社は、4月12日よりB滑走路を一時閉鎖することを発表しました。
- 新型コロナウイルス感染症の影響拡大により、成田空港を離発着する旅客機が大幅に減少しているための対応策です。
- B滑走路は全長2500mのサブ滑走路。より大きなA滑走路に集約するかたちなので、実用上の問題はありません。
- 需要減少を受けて、成田空港内の店舗・施設の臨時休業も拡大しています。
- 成田空港を利用する際には、空港内店舗の営業状況は確認してから行くことをおすすめします。