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成田空港と東京都心を結ぶLCB(ローコストバス)の乗り方解説

成田空港と東京都心を結ぶLCB(ローコストバス)の乗り方解説
編集長ハナ
編集長ハナ
Webメディア『Naritime』の編集長ハナです。

LCCが格安航空会社を意味することは知っているけど、LCBって何?そんな声が聞こえてきそうですね…。

成田空港では、空港と東京都心を結ぶ格安リムジンバスをLCB(ローコストバス)と呼ぶようになったのです。

令和2年2月1日からは、LCB(ローコストバス)専用の乗車券売場も開設しています。

この記事では、成田空港と東京都心を結ぶLCB(ローコストバス)の乗り方を解説します!

令和2年2月1日~成田空港発の高速バスの運用が変更

令和2年2月1日から、成田空港と各地を結ぶ高速バスについて、2つの変更が実施されています。成田空港へのアクセス手段として高速バスを利用している人にとっては、かなり重要な変更になると思います。

まずは具体的にどこが変わったのか、解説しますね。

【変更点①】格安高速バスを『エアポートバス東京・成田』に統合

格安高速バスを『エアポートバス東京・成田』に統合成田空港内でも『TYO-NRT エアポートバス東京・成田』として大々的に告知中!

成田空港と東京都心を結ぶ格安の高速バスは、以前から何社かが運行していて「1000円バス」と呼ばれたりしていたのですが…。

令和2年2月1日より、格安高速バスを『エアポートバス東京・成田』に統合しています。

  • 格安高速バスを『エアポートバス東京・成田』というブランドに統合
  • 『エアポートバス東京・成田』は複数の会社で運行される
『エアポートバス東京・成田』のブランドロゴ『エアポートバス東京・成田』のブランドロゴ

つまり、名称は『エアポートバス東京・成田』として運行されるけれど、運行しているバス会社は1社では無く、たくさんあるということですね。

名前は同じ『エアポートバス東京・成田』でも、色々なバス会社の車体で運用されることになります。

そして、この格安高速バス『エアポートバス東京・成田』を、LCB(Low Cost Bus:ローコストバス)として他の高速バスと区分しているのです。

【変更点②】『バス乗車券売場』をリニューアル

格安高速バス『エアポートバス東京・成田』を、LCBとして切り分ける一方、バスの乗車券売場についてもリニューアルしています。

リニューアル前後の変更点は次の通りです。

Before(2020年1月31日迄)

  • リムジンバス・京成バス・直接乗車制の3区分

After(2020年2月1日~)※現在はこちらです!

  • LCB以外の全路線・LCBの2区分
  • 直接乗車制は廃止

変更前は搭乗するバス会社によって違う発券窓口に並ぶ必要があったのですが、変更後はLCBか?LCB以外か?その点だけ注意すれば良い方式となったのです。

基本的に、より分かりやすい方向への変更なので、初めて高速バスを利用する人については大きな問題は無いと思います。

【注意点】必ず事前に乗車券を購入する必要があります!

格安高速バス『エアポートバス東京・成田』バス乗り場の案内板『エアポートバス東京・成田』乗り場の案内板

これまで1000円バスを利用してきた人は、直接乗車制、つまり目当てのバスにまず乗り込んでから車内で乗車券を購入。そういう流れで利用して来た人も多いと思います。

ところが、その利用方法はもうできません…。

令和2年2月1日以降は、必ず事前に乗車券を購入する必要があります!

今回の運用変更により、格安高速バス『エアポートバス東京・成田』についても、車内での乗車券の販売を廃止。事前購入に統一されています。

いざバスに乗ろうとしてから戸惑わないよう、ぜひ押さえておいてください。

例外として、LCBカウンターの営業時間外に運行する便については、直接乗車制となります。現時点では、第3ターミナル6:40発、23:30発以降の4便、計5便がこの対象です。

また、成田空港に乗り入れている路線バスについてはこれまで通り車内で運賃を支払う方式です。

LCB『エアポートバス東京・成田』の乗り方解説

ここからは、LCBである『エアポートバス東京・成田』の乗り方について解説します。

乗り方と言っても、3ステップで説明できるぐらい非常に簡単なので安心してください!

【Step①】『バス乗車券売場』の位置を把握する

  • ①統合カウンター 6:30~最終便まで
  • ②LCBカウンター 7:00~23:00まで

乗車券の販売カウンターには統合カウンター・LCBカウンターの2種類があり、それぞれ営業時間が異なります。単純に言うと、②LCBの乗車券売場は営業時間が若干短いのです。

まずこのことを頭に入れたうえで、次のマップを参考にして見てください。落ち着いて探せば、バスの乗車券売場は必ず見つかります。(そもそも各ターミナルの出口付近に設置されていますので!)

【Step②】LCBカウンターを見つける

成田空港のバス乗車券売場第2ターミナルA出口前のバス乗車券売場

こちらの写真は、第2ターミナルA出口前のバスカウンター(バス乗車券売場)です。

成田空港のLCBカウンター隣に「LCBカウンター」が見えてきます!

隣を見ると、ちょっとスペースは小さめですが、LCBカウンターが確認できます。

このLCBカウンターで、LCB乗車券を購入してください。

年齢による運賃設定は次の通りです。

  • 大人(中学生以上)1000円
  • 小学生500円
  • 未就学児・乳児で座席を利用する場合は500円
  • 未就学児・乳児で座席を利用しない場合は無料
  • 深夜・早朝便は上記の倍額を適用

LCBカウンターの営業時間外に運行する便(現状5便)については、例外的に直接乗車制となります。バスに乗り込んでから、車内で運賃を支払うということですね。現時点では、第3ターミナル6:40発、23:30発以降の4便、計5便がこの対象です。

また、深夜早朝便については運賃は倍額(大人2000円、小学生1000円)となります。成田空港発の便で運賃倍額の対象となるのは、23:00以降に出発する4便です。

23:00時前後の便については若干特殊な事情もありますので、最後の【備考】を参考にしてみてください。

なお、大崎行き1300円もLCBカウンターで販売されています。

成田空港のLCB乗車券売場1000円バスだけでなく、大崎行き1300円も同じカウンターで販売

【Step③】乗車券を購入して目的のバスに乗る

『エアポートバス東京・成田』の乗車券を購入したら、あとは指定の停留所に向かってバスに乗るだけです。

念のため、各ターミナルで『エアポートバス東京・成田』が発着する停留所の位置を示しておきますね。

第1ターミナルは【31番】

第1ターミナルで、『エアポートバス東京・成田』が発着する停留所は【31番】です。

※令和2年2月11日時点では、停留場の表記はまだ「路線バス」となっています。

ただし、時刻表は『エアポートバス東京・成田』のものですし、ロゴも表記されていますので戸惑うことは無いかと思います。

第1ターミナルの31番バス停第1ターミナルの【31番】バス停はまだ「路線バス」という表記になっています…。

第2ターミナルは【2番】と【19番】

第2ターミナルで、『エアポートバス東京・成田』が発着する停留所は【2番】と【19番】です。

※令和2年2月11日時点では、停留場の表記はまだ「路線バス」となっています。

こちらも、時刻表・ロゴ表記は『エアポートバス東京・成田』のものに変更済みですので、戸惑うことは無いかと思います。

第2ターミナルの2番停留所第2ターミナルの【2番】バス停はまだ「路線バス」という表記
第2ターミナルの19番停留所第2ターミナルの【19番】バス停はまだ「路線バス」という表記

第3ターミナルは【1番】と【2番】

第3ターミナルで、『エアポートバス東京・成田』が発着する停留所は【1番】と【2番】です。

【備考】23:00前後の便についての参考情報

『エアポートバス東京・成田』深夜便についての参考情報第1ターミナル【31番】停留所の拡大写真

成田空港を、LCBカウンターが営業終了した23:00以降に出発する便(現状4便)については、例外的に直接乗車制となります。

ところが現行スケジュールでは、1便だけターミナル間で23:00をまたいで運行される便があり、特例対応が生じていますので【備考】として解説しておきます。

『エアポートバス東京・成田』は、第3ターミナル、第2ターミナル、第1ターミナルの順に停留所を回って高速道路に乗ることになります。

問題となる便のスケジュールは次の通りです。

  • 第3ターミナル 22:50発
  • 第2ターミナル 22:55発
  • 第1ターミナル 23:05発

つまり、最後の第1ターミナルを出発するのが23:00を過ぎてしまうのですね…。

このため、拡大写真でも示したように、『23時以降ですが、通常運賃(1000円)』として、通常の乗車券を事前購入する方式で運行しています。

最新の時刻表や、運賃などの詳細については、『エアポートバス東京・成田』公式サイトを参照してください。